作業療法学科

3年制、定員30名

(一社)リハビリテーション教育評価機構認定学科
WFOT(世界作業療法士連盟)認定校

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「自分らしく生きる」をサポートする
こころとからだのリハビリテーション

作業療法士は、患者さんが食事や買い物、仕事など、「自分らしい」日常生活を取り戻すために、からだの病気やこころの病気に対するリハビリテーションを行う仕事です。
リハビリには補助となる道具を使ったり、陶芸や木工、手芸、園芸などの作業を取り入れたりして、患者さんの機能回復を図ります。
体や心に障害のある人すべてにかかわりを持ち、活躍の場は医療現場や福祉施設、行政機関、企業、教育機関など多岐にわたります。

作業療法学科の特色

3年後の国家試験を意識した授業展開

国家試験を見据え、1学年の授業から小テスト、参考書、全国模試を導入。

3年後には自信をもって国家試験を受験できる体制を整えています。

デジタル教科書や動画・3D教材などICTを活かして、いつでも、効率よく学べる工夫をしています。

病院実習は近隣で

病院実習施設は自宅から通える近隣で確保。学生1人1人の希望や能力とバランスを取りながら、実習先の配置を決めています。

実習が実り多いものとなるよう、教員と実習先が密接な連携を図ってサポートしています。

身体的、精神的、経済的な負担を軽減され、しっかり実習に取り組めます。

実践力を磨く授業が豊富

実践力を高めるため、病院と同等の医療機器・設備を学内に整備しています。

専門教育への理解を深められるように早期から臨床現場に接し、実践力を磨いていきます。

また、豊富な臨床、指導経験のある専任教員に加え、各分野の専門家を講師に招き、質の高い授業を行っています。

学生の個性を尊重し、安心した学校生活を支援

クラスは少人数制で担任を置き、学生個人を尊重して丁寧な個別指導や心理サポートに力を入れています。個人面談、保護者面談を通じて学生1人1人に継続的な指導を行っています。授業にグループ学習を取り入れたり、交流の場を設けたりすることで学生が同じ目標に向かって協力し合い、社会性や人間性を高めて大きく成長できるようにしています。

地域で学ぶ

地域の方と関わらせていただくことが地域リハビリテーションの実践につながります。さまざまな方と向き合うことにより、コミュニケーション力や医療技術を高めます。

プラスαの資格を支援

学生の自己研鑽を支援し、将来臨床現場で活躍できるよう、福祉住環境コーディネーターや障害者スポーツ指導者などのプラスαの資格取得をサポートします。必要な経費は学校が負担します。

3年間の学びとカリキュラム

法定101単位を上回る148単位を設定。特に専門分野は基礎作業学、作業療法評価学といった基礎を形づくる科目時数を増やし、知識の土台をしっかりと固めます。早期から病院見学や病院実習を取り入れ、専門教育への理解を深めながら3年間の授業や実習などを通して、どんなケースにも対応できる力、考察力、応用力、実行力を養います。定期試験前にはクラス全体で試験対策に取り組み、学力の向上を図っています。

1学年の授業

一般教養と基礎医学分野の学習が中心。
●一般教養科目(心理学・教育人間学・情報処理実習・保健体育【実習】など)
●専門基礎科目(解剖学・運動学・臨床心理学・人間発達学など)
●国家試験対策セミナー(全国模試)
●障がい者スポーツ関連資格取得
●認知症関連資格取得

2学年の授業

精神的側面、身体的側面の医学知識の習得から、日常生活・社会生活・職業生活に対応した専門知識の学習が中心。
●専門科目(作業療法評価法・作業療法治療学・評価セミナー・臨床セミナーなど)
●特別講義(当事者【障がいのある方】を非常勤講師に招いた指導)
●見学実習(1週間):地域リハビリテーション実習
●評価実習(5週間):医療・保健施設実習
●国家試験対策セミナー(全国模試)
●福祉住環境関連資格取得

3学年の授業

医療現場での実践力を高めるために社会性、臨床技能、自己洞察能力、問題解決能力の習得を目的とした演習・実習が中心・個別の国家試験スケジュールを作成し国家資格取得を目指します。
●臨床実習(17週間)
●国家試験対策(特別講義、小グループ学習、個別指導、小テスト、全国模試)
●就職支援(就職相談、面接指導、履歴書指導、小論文指導、SPI)

国家試験対策

合言葉は「全員で国家試験合格!」。1学年から国家試験を意識した授業と全国もし、オンラインドリルによる問題演習に取り組みます。3学年では個別の国家試験スケジュールを作成し、合格に向けて万全を期します。

作業療法学科の授業

シミュレーターを活用した実習

作業療法治療学(障がいのあるお子さんへの治療介入)

上肢機能訓練

解剖学(骨模型を使用した学習)

作業療法治療学

日常生活動作訓練

カリキュラム

1学年

<基礎分野>

心理学/倫理学/教育人間学/物理学/統計学/情報処理実習/英語Ⅰ(Reading、Writing)/英語Ⅱ(Listening)/保健体育/レクリエーション実習

<専門基礎分野>

解剖学Ⅰ(骨格系・筋他)/解剖学Ⅱ(消化器・循環器・感覚器系等)/解剖学Ⅲ(脳・神経系等)/解剖学実習Ⅰ(骨格系・筋他)/解剖学実習Ⅱ(消化器・循環器・感覚器系等)/解剖学実習Ⅲ(脳・神経系等)/生理学Ⅰ(神経・感覚・内分泌等)/生理学Ⅱ(循環・呼吸・消化等)/生理学Ⅲ(神経生理等)/生理学実習Ⅰ(神経・感覚・内分泌等)/生理学実習Ⅱ(循環・呼吸・消化等)/生理学実習Ⅲ(神経生理等)/運動学Ⅰ(総論)/運動学Ⅱ(各論)/人間発達学/内科学/臨床心理学/病理学概論/小児科学/リハビリテーション概論

<専門分野>

作業療法概論Ⅰ(定義・歴史等)/作業療法概論Ⅱ(各分野の治療学・倫理学等)/基礎作業学Ⅰ(総論)/基礎作業実習/作業療法評価法Ⅰ、作業療法評価法Ⅱ


2学年

<専門基礎分野>

精神医学/整形外科学Ⅰ(総論)/整形外科学Ⅱ(各論)/神経内科学Ⅰ(総論)/神経内科学Ⅱ(各論)/リハビリテーション医学/一般臨床医学/栄養学/薬理学/地域リハビリテーション学

<専門分野>

基礎作業学Ⅱ(作業分析)/評価セミナー/臨床セミナー/作業療法管理学/作業療法評価法Ⅲ/作業療法評価法Ⅳ/作業療法評価法Ⅴ/作業療法治療学1(脳血管障害総論)/作業療法治療学2(脳血管障害各論)/作業療法治療学3(高次脳機能障害)/作業療法治療学4(整形疾患)/作業療法治療学5(神経筋疾患)/作業療法治療学6(老年期障害)/作業療法治療学7(呼吸・循環・末梢神経障害)/作業療法治療学8(発達障害)/作業療法治療学9(精神疾患総論)/作業療法治療学10(精神疾患各論)/日常生活活動学/義肢装具学/義肢装具学実習/地域作業療法学(福祉用具、職業関連活動)/生活環境論/見学実習/評価実習


3学年

<専門分野>

総合実習

取得資格

作業療法士国家試験受験資格
専門士

求人・就職先

求人数 3,640名 求人倍率 121.3倍(令和4年度)
就職率 100%(令和4年度卒業生)

主な就職先(過去5年の実績)

<島根県内>

松江市立病院/松江赤十字病院/松江生協病院/松江記念病院/松江医療センター/東部島根医療福祉センター/鹿島病院/玉造病院/こなんホスピタル/安来第一病院/島根大学医学部附属病院/島根県立中央病院/出雲市民リハビリテーション病院/斐川生協病院/出雲市立総合医療センター/出雲徳洲会病院/えだクリニック整形外科/エスポアール出雲クリニック/雲南市立病院/大田市立病院/石東病院/浜田医療センター/西部島根医療福祉センター

<鳥取県外>

錦海リハビリテーション病院/米子東病院/済生会境港総合病院/大山リハビリテーション病院/医療福祉センター倉吉病院/博愛病院/皆生温泉病院/鳥取医療センター/鳥取生協病院/鳥取県立中央病院/真誠会セントラルクリニック/渡辺病院

教員メッセージ

楽しく・元気に・ポジティブにチャレンジしてみましょう!

作業療法士は「こころとからだ」のリハビリテーションの専門職です。その人らしい生活の獲得を目指して患者さまとともに頑張れる作業療法士のニーズは高まっています。本学科では、作業療法士として必要な医学的な知識や技術の習得はもちろん、社会性、人間性も重視した教育に取り組んでいます。勉強や学生同士の交流も、学校生活のすべてが作業療法士の資質を育み、自分自身を育てる場です。一緒に作業療法士を目指しましょう!

 

学科長 片山 優子 先生