理学療法学科

3年制、定員40名

(一社)リハビリテーション教育評価機構認定学科

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動作の回復・向上をサポートする
からだのプロフェッショナル

理学療法士は、「起き上がる」「立つ」「歩く」といった〝基本動作〟の維持・回復をサポートする仕事です。
けがや病気などにより体に障害のある方に対し、運動を行ったり、低周波治療器などの機器を用いた物理療法を行います。
病院や福祉の現場、教育機関のほか、最近は介護予防やスポーツの分野でもニーズが高まっています。

理学療法学科の特色

1学年からの国家試験対策

1学年から国家試験対策に取り組んでいます。日々の授業から国家試験を意識し、問題演習を実施。3学年ではチューターを配置し、学生1人1人に合わせた個別指導を実践しています。 専門分野を担当する専任教員は医療現場で豊富な経験年数があります。さらに専門性の高い科目は医師や大学教授、専門家を講師に招き、分かりやすく質の高い授業で国家試験合格を目指します。

タブレットを活用した効率の良い学習環境

学生全員がタブレットを持ち、ICTによる教育サポートを行っています。デジタル教科書を導入してタブレットに収録し、動画や3D画像教材も活用。授業資料の配布や課題提出もでき、学習効率がアップしています。またビデオ会議ツールの活用によって、どこにいても学習しやすい環境が整っています。

学生同士の学び

授業では個人の学びだけでなく、グループ学習を取り入れて学生同士がお互いに教え合い、自らも学んでいけるようにアクティブラーニングを積極的に行っています。また高校新卒や社会人など様々な年代の学生が集うクラスの特性を生かし、コミュニケーションの取り方や幅広い考え方を知り、自分を磨くことができる関係づくりが自然と行えるようにしています。

早期の臨床経験

1学年は施設見学、2学年では身体に障がいのある方を講師に招いた授業に取り組んでいます。早期から臨床の場を経験することで授業の理解度が高まり、学習意欲やコミュニケーション能力、実践力を高めていきます。 実習施設は自宅から通える地元の主要病院を中心に確保し、学生の経済的、精神的負担を軽減しています。さらに、実習先の指導者と専任教員が密な連携をとって学生をサポートし、長所を伸ばしていくようにしています。

地域貢献の実践

介護予防事業やスポーツ現場の見学などのサポート活動、ボランティア活動に取り組んでいます。学んだ知識や技術を活かして実践力を高めるとともに、地域の高齢者の方々と関わり方を学び、地域に貢献する喜びを感じられる場となっています。  

クラス担任制

クラスには担任・副担任を置き、1人1人に対してきめ細かな学習指導を行ています。また、勉強だけでなく、人間関係などさまざまな悩みに対してしっかりと相談しやすい環境をつくり、学生やご家族との面談も適宜行って心身両面からサポートしています。

3年間の学びとカリキュラム

法定101単位を上回る143単位を設定し、国家資格取得に特化したカリキュラムを3年で無理なく効率的に学習します。1~2学年で一般教養のほか、体の仕組みや病気のメカニズムなどの基礎知識、筋力を増強するための運動療法、熱・電気を使う物理療法といった専門分野を学びます。2学年後期から病院・施設などでの実習に取り組み、3学年は病院・施設で10週間の実習を2回行います。体験を重ねながら実践感覚を養い、より高度な専門知識を身につけていきます。

1学年の授業

基礎分野と専門基礎分野を学び、医学の基礎知識を深めます。併せて専門分野も受講し、2学年の学習につなげます。国家試験を意識した講義も1学年から始まります。

2学年の授業

病気やけがについての医学的専門知識やその診方、考え方などを実技を併せて行い、臨床技能を習得します。後期は障がいのある方を非常勤講師に招いて理学療法の展開と患者心理を学び、4週間の臨床実習に臨みます。

3学年の授業

臨床現場での取り組みについて講義や実技指導を受け、臨床実習に臨みます。また、1学年から取り組んでいる国家試験対策に加え、オンライン上で問題演習などを行います。

国家試験対策

国家試験の出題傾向を分析し、オリジナル問題や過去の問題を使って繰り返し模擬試験に取り組みます。試験後は「なぜ間違えたのか」をしっかり振り返り、理解を深められるよう教員が丁寧にサポートします。

理学療法学科の授業

理学療法技術論実習Ⅰ(テーピング実習)

義肢装具実習

日常生活活動論(車椅子)

物理療法学(低周波療法)

運動療法実習(関節可動域訓練)

理学療法技術論Ⅲ(呼吸)(エルゴメーターによる有酸素運動)

カリキュラム

1学年

<基礎分野>

心理学/倫理学/社会人基礎論/物理学/統計学/情報処理実習/英語/保健体育/保健体育実習

<専門基礎分野>

解剖学Ⅰ/解剖学Ⅱ/解剖学Ⅲ/解剖学演習Ⅰ/解剖学演習Ⅱ/解剖学演習Ⅲ/生理学Ⅰ/生理学Ⅱ/生理学Ⅲ/生理学演習Ⅰ/生理学演習Ⅱ/生理学演習Ⅲ/運動学Ⅰ/運動学Ⅱ/運動学Ⅲ/人間発達学/内科学/臨床心理学/病理学概論/小児科学/リハビリテーション概論

<専門分野>

理学療法概論/理学療法評価法Ⅰ/理学療法評価法実習Ⅰ(MMT)/運動療法実習(ROM-EX等)/物理療法学


2学年

<基礎分野>

レクリエーション

<専門基礎分野>

精神医学/整形外科学Ⅰ/整形外科学Ⅱ/神経内科学Ⅰ/神経内科学Ⅱ/栄養学/薬理学/医学概論(救急救命・予防)/リハビリテーション医学

<専門分野>

臨床運動学/理学療法消化法Ⅱ(感覚・反射等)/理学療法評価法実習Ⅱ(触診)/理学療法評価法実習Ⅲ(各種検査法)/運動療法Ⅰ(疾患別)/運動療法Ⅱ(脳性麻痺等)/運動療法Ⅲ(代謝・循環等)/理学療法技術論Ⅰ(整形外科疾患)/理学療法技術論Ⅱ(RA・難病等)/理学療法技術論Ⅲ(呼吸)/理学療法技術論Ⅳ(パーキンソン・失調等)/理学療法技術論実習Ⅰ(スポーツ・プール)/理学療法技術論実習Ⅱ(CVA)/理学療法技術論実習Ⅲ(脊髄)/理学療法技術論実習Ⅳ(臨床応用力)/日常生活活動論/日常生活活動論実習/義肢装具学/義肢装具学実習/生活環境論/地域理学療法/臨床実習Ⅰ/通所リハ、訪問リハ実習


3学年

<基礎分野>

理学療法研究法/理学療法管理学(職場管理・倫理)/理学療法技術論Ⅴ(近代理学療法)/臨床実習Ⅱ

取得資格

理学療法士国家試験受験資格
専門士

求人・就職先

求人数 3,871名 求人倍率 96.8倍(令和4年度)
就職率 100%(令和4年度卒業生)

主な就職先(過去5年の実績)

<島根県内>

松江市立病院/松江赤十字病院/松江生協病院/松江記念病院/松江医療センター/東部島根医療福祉センター/鹿島病院/玉造病院/山口整形外科病院/山本整形外科/こなんホスピタル/はまもと整形外科呼吸器内科クリニック/安来第一病院/安来市立病院/白根病院/雲南市立病院/島根大学医学部附属病院/島根県立中央病院/出雲市民リハビリテーション病院/出雲徳洲会病院/斐川生協病院/寿生病院/平成記念病院/林整形外科病院/えだクリニック整形外科/高島クリニック/吉直整形外科クリニック/大田市立病院/浜田医療センター/益田地域医療センター/六日市病院

<島根県外>

米子医療センター/済生会境港総合病院/博愛病院/米子東病院/養和病院/皆生温泉病院/元町病院/大山リハビリテーション病院/信生病院/藤井政雄記念病院/三朝温泉病院/鳥取医療センター/北岡病院/鳥取市立病院/鳥取生協病院/尾崎病院/新生会セントラルクリニック/山本整形外科

教員メッセージ

赤ちゃんから高齢者まで人生のあらゆる場面をサポート。

理学療法士は、病気やけがの回復を促し、社会や日常生活に戻るまでの役割を担います。さらに、生き甲斐やその人らしさをサポートする自立支援、生活支援、健康増進、介護予防などの分野や研究などさまざまな場面でも活躍します。赤ちゃんから高齢者、健康な方にも関わり、人生のあらゆる場面をサポートします。人に寄り添い、人の役に立つ仕事であり、とてもやりがいのある仕事です。あなたも一緒に学んでみませんか。

 

学科長 内田 武 先生