看護学科

3年制、定員60名

専門実践教育訓練給付対象学科

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笑顔とやさしさ、感謝の心を持って
患者さんやご家族をサポート

看護師は赤ちゃんからお年寄りまで、人間の生命に深くかかわる仕事です。健康の回復、維持、増進、疾病予防に向けて、療養上のお世話や診察の補助を行います。
患者さんとの人間関係・信頼関係が看護の基盤。患者さんや家族に寄り添って、心配や不安を和らげます。
助産師や保健師、養護教諭を目指して、さらにステップアップすることも可能です。

看護学科の特色

実習重視の学習カリキュラム

3年間で約3,000時間におよぶカリキュラム全体の1/3を臨地実習・学内実習に充て、現場に強い実践者の育成を目指しています。
学内実習ではシミュレーター(モデル人形)などをを使い、看護師として自ら考え判断したり、工夫したりと臨機応変に動ける力を身につけます。病院などで行う臨地実習は、学内で学んだ専門的知識・技術を患者さんに適用し、看護の理論と実践を統合する学習です。対象への理解やコミュニケーション能力、問題解決能力、自己学習能力などを養い、看護の悦びや生命の尊厳を感じとり、人間観や看護観を育てていきます。

国家試験対策に万全を期した質の高い授業

国家試験対策は1学年から計画的に取り組んでいます。指導に当たる専任教員は臨床経験・指導経験が豊富で、各分野の専門家も講師に招き、国家試験対策にも万全を期した質の高い授業を実施しています。

自主性と創造性を育む教育ポリシー

的確な判断力と応用能力を身につけることを目指す教育ポリシーのもと、学生1人1人の自主性と創造性を育み、人間性豊かな看護師を育成します。

実習は1学年から開始

1学年から臨地実習を取り入れています。看護師の仕事を段階的に体感し、興味やイメージを持ちながら学習に取り組めるよう工夫しています。

近隣の臨地実習施設を多数確保

臨地実習先の病院は、自宅から通える距離に多数確保。距離の近さを活かして、教員と実習先が密に連携することで実習の効果を高めています。身体的、精神的、経済的な負担が軽減できるので、実習に集中できます。

担任制によるきめ細かいサポート

クラス担任がみなさんをサポートします。学生1人1人とのコミュニケーションを大切にしており、看護師としての適性や友人関係などの悩み、学習や生活面の相談には個別面談などを通し、しっかり丁寧に対応。安心して学校生活を送ることができます。

3年間の学びとカリキュラム

カリキュラムは基礎分野、専門基礎分野、専門分野に分かれています。看護学を中心とする専門分野では、看護の対象の発達段階(小児・成人・母性・老年)に応じた看護、そして健康問題への支援(地域・在宅看護・精神看護学)について講義と実習を通して学びます。また、1学年早期に地域でのフィールドワークを実施し、看護の対象の理解を深めます。

1学年の授業

基礎分野(幅広いものの見方、人間理解)、専門基礎分野(人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復過程など)、看護の考え方、援助方法を学びます。11月には基礎看護学実習に取り組み、臨床の環境理解や患者さんとのかかわりから看護を学ぶことへの動機づけを行い、専門科目を学ぶことへの興味や理解につなげていきます。国家試験対策も1学年から計画的に取り組みます。
秋には宣誓式を行います。

2学年の授業

看護の対象に応じた看護を学ぶ専門分野を学習します。講義だけでなく、病院や施設での実習に取り組み、実践を通して学んでいきます。

3学年の授業

実習を中心に学びます。また、日々の学習に合わせて国家試験対策に取り組みます。

国家試験対策

1学年では「効果的なノートづくり」や「読解力をつけるためのトレーニング」「解剖生理学の小テスト」を繰り返し行います。さらに模擬試験や対策講座、学生1人1人の状況に応じたグループ学習、個別指導を取り入れることで、国家試験合格に向けて力をつけます。

看護学科の授業

多職種連携ハイブリッドシミュレーター「シナリオ」を使ったの実習

新生児の沐浴演習

バイタルサイン測定

採血

災害看護学

宣誓式
看護への志を再確認し、看護師を目指して学習することの決意を表明します

カリキュラム

1学年

<基礎分野>

情報科学/生物学/論理学Ⅰ/心理学/社会学/倫理学/英語Ⅰ(コミュニケーション英語)/保健体育Ⅰ

<専門基礎分野>

解剖生理学Ⅰ(骨・筋・神経・生殖器)/解剖生理学Ⅱ(循環・呼吸・消化・泌尿・内分泌系)/形態機能学/生化・栄養学/臨床遺伝学/病理学総論/病理学Ⅰ(循環・呼吸・消化器)/病理学Ⅱ(運動・脳・神経・血液・造血器)/病理学Ⅲ(感染症・歯・口腔)/病理学Ⅳ(内分泌・代謝・感覚器)/病理学Ⅶ(精神疾患)/微生物学/薬理学/総合医療論

<専門分野>

看護学概論/基礎看護技術論Ⅰ-1(基本技術)/基礎看護技術論Ⅰ-2(基本技術)/基礎看護技術論Ⅱ(生活援助技術)/基礎看護技術論Ⅲ(診療処置別看護技術)基礎看護技術論Ⅳ(看護過程)/基礎看護学実習Ⅰ/地域・暮らしの理解Ⅰ/地域・暮らしの理解Ⅱ/成人看護学概論/老年看護学概論/老年看護学Ⅰ(生活援助技術)/小児看護学概論/母性看護学概論/精神看護学概論


2学年

<基礎分野>

人間関係論/カウンセリング理論/英語Ⅱ(医療英語)/保健体育Ⅱ

<専門基礎分野>

病理学Ⅴ(腎・泌尿、女性生殖器・妊娠分娩産褥期の疾患)/病理学Ⅵ(小児疾患)/社会福祉

<専門分野>

臨床看護総論/基礎看護学実習Ⅱ(看護過程の展開)/地域・在宅看護論Ⅰ/地域・在宅看護論Ⅱ/地域・在宅看護論Ⅲ/成人看護学Ⅰ(生命の危機状態にある患者の看護)/成人看護学Ⅱ(周手術期にある患者の看護)/成人看護学Ⅲ(慢性疾患を抱える患者の看護)/成人看護学Ⅳ(緩和ケアを必要とする患者の看護)/成人看護学実習Ⅰ(急性期・回復期)/成人看護学実習Ⅱ(慢性期)/成人看護学実習Ⅲ(終末期)/老年看護学Ⅱ(疾患別・症状別看護)/老年看護学実習Ⅰ(日常生活援助)/老年看護学実習Ⅱ(健康レベルに応じた看護)/小児看護学Ⅰ(経過別・症状別看護)/小児看護学Ⅱ(系統別看護)/小児看護学実習/母性看護学Ⅰ(妊娠・分娩期の正常な経過と看護)/母性看護学Ⅱ(産褥・新生児期の正常な経過と看護)/母性看護学Ⅲ(妊娠・分娩・産褥・新生児期の異常および看護)/母性看護学実習/精神看護学Ⅰ(患者―看護師関係)/精神看護学Ⅱ(精神障害のある患者の看護)/精神看護学実習/医療安全


3学年

<基礎分野>

論理学Ⅱ/教育学/保健体育Ⅲ

<専門基礎分野>

公衆衛生学/関係法規

<専門分野>

看護研究/地域・在宅看護論実習/成人看護学実習Ⅰ(急性期・回復期)/成人看護学実習Ⅱ(慢性期)/成人看護学実習Ⅲ(終末期)/老年看護学実習Ⅱ(健康レベルに応じた看護)/小児看護学実習/母性看護学実習/精神看護学実習/看護管理/災害看護・国際看護/統合実践実習

取得資格

看護師国家試験受験資格
専門士
保健師養成所受験資格
助産師養成所受験資格
養護教諭課程受験資格

求人・就職先

求人数 4,392名 求人倍率 73.2倍(令和4年度)
就職率 100%(令和4年度卒業生)

主な就職先(過去5年の実績)

<島根県内>

松江市立病院/松江赤十字病院/玉造病院/松江医療センター/鹿島病院/松江青葉病院/東部島根医療福祉センター/松江記念病院/松江生協病院/出雲市立総合医療センター/島根大学医学部附属病院/出雲市民病院/安来第一病院/済生会合津総合病院/大田市立病院/益田医師会病院

<鳥取県外>

済生会境港総合病院/山陰労災病院/西伯病院/鳥取大学医学部附属病院/皆生温泉病院/鳥取生協病院/米子東病院

教員メッセージ

看護は実践、臨地実習で学びます。
笑顔と温かさを患者さんに届けましょう。

看護はあらゆる人を対象としています。看護師は社会の変化に対応しながら、24時間患者さんのそばで看護を実践していきます。その基本となる専門的知識、技術の基礎をしっかり身につけ、相手の気持ちを思いやり寄り添う看護師の育成を目指しています。そのためには、何より自己を育てる教育を大切にしながら、笑顔と温かさを患者さんに届けられることを願って学びのサポートをしています。
本科では臨地実習が1000時間あり、主に松江市内の病院で1年生初期から少しずつ実習します。病院実習指導者と教員が皆さんを親身になってサポート支援します。看護の学びを一緒にしませんか。

 

学科長 石倉 清乃 先生